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聞くこと

「私は聞くことの重要性は分かりますが、しかし自分が果たして本当にあなたのおっしゃることを傾聴するかどうかは疑問です」と彼は言った。
「どういうものか、私は、聞くのに非常な努力をしなければならないのです」

あなたが聞く努力をなさるとき、あなたは聞いているだろうか?

まさにその努力自体が、傾聴を妨げる注意散漫なのではないだろうか?
あなたは、あなたに喜びを与えるところの何かを聞くときには、努力なさるだろうか?
然り、この、聞こうとする努力は、一種の強制である。
強制は抵抗ではないだろうか?
そして抵抗はいろいろな問題を生み出し、聞くこともその一つになる。
聞くことそれ自体は、決して問題ではない。

「しかし私にはそうなのです。
私は、あなたのおっしゃっていることは深い意義を持っていると感じるがゆえに、正しく聞きたいのですが、しかし私は、その言葉の上の意味から先には超越できないのです」

言わせていただくなら、あなたは、今、語られつつあることをお関きになっていない。
あなたは、聞くことを問題にしてしまった。
そしてこの問題は、あなたが聞くのを妨げている。
われわれが触れるあらゆるものは、問題になり、ある一つの事柄が他の多くの事柄を生み出すのだ。
これを知覚すれば、問題を少しも生み出さないことは可能なのではないだろうか?

「それはさぞすばらしいことでしょう。
が、しかしいかにして人は、その幸福な状態に至るべきなのでしょうか?」

またもや、「いかにして」という問い、ある一定の状態を達成する仕方、が別の問題になる。
われわれは、問題を生み出さないことについて話している。
指摘させていただくなら、あなたは、精神が問題を作り出していく様に気づかなければならない。
あなたは、完壁な傾聴の状態を達成することを望んでおられる。
言い換えれば、あなたはお聞きになっているのではなく、ある状態を達成することを望んでいるのであって、その、あるいはほかの何らかの状態を得るためには、時間と関心とを必要とする。
時間と関心への必要は、さまざまな問題を生み出す。
あなたは、あなたが聞いていないということを、単純に気づいておられない。
あなたがそれに気づくとき、あなたが聞いていないというまさにその事実が、それ自体の行為をもたらす。
その事実の真理が働くのである。
あなたがその事実に働きかけるのではなく。
しかしあなたはそれに働きかけること、それを変えること、その反対物を培うこと、所望の状態をもたらすこと、等々を欲しておられる。
その事実に働きかけようとするあなたの努力は、問題のもとになるのだが、これに反してその事実の真理は、それ自身の解放行為をもたらす。
あなたの精神が努力、比較、正当化、あるいは非難で、いずれにせよいっぱいであるかぎり、あなたは真理に気づくことはないし、また虚偽を虚偽として見ることはない。

「このすべてはなるほどその通りかもしれませんが、しかし自分自身の内側で進んでいるあらゆる矛盾葛藤のゆえに、私にはなお、聞くことはほとんど不可能であると思われるのです」

聞くことそれ自体が完全な行為である。
聞くというまさにその行為が、それ自身の自由をもたらすのである。
しかしあなたは、本当に聞くこと、または内なる混乱を改めることに関心がおありだろうか?
もしあなたが、あなたの矛盾葛藤に、それらをいかなる特定の思考パターンにも押しこめることなしに気づくという意味でお聞きになるなら、たぶん、それらはそっくりやむかもしれない。

われわれは常に、これまたはそれであろう、特定の状態を達成しよう、ある種の体験を捕え、そしてほかを避けようと努めており、それゆえ精神は、永久に何かでいっぱいになっているのだ。
それは決して、それ自身の苦闘や苦痛の騒音を聞くべく静かであることがない。
どうか単純でありなさい。
そして何かになろうとしたり、あるいは何かの体験を捕えようとしたりなさらぬことだ。


『生と覚醒(めざめ)のコメンタリー 2』 ・・・聞くこと
    (J.クリシュナムルティ 著)
  ・・・掲載に際して一部の文章を割愛しました(究魂 拝)

テーマ : 気付き・・・そして学び
ジャンル : 心と身体

プロフィール

究魂(きゅうこん)

Author:究魂(きゅうこん)

聴く耳を持つ者だけに届けばいい

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押してるのは僕だけ?・・・たぶん


魂には幾つかの系譜(けいふ、ライン、ファミリー、霊籍・ひせき)が御座います。

聴く時期に至ったラインのメンバーに届けばと存じます。

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