無・空・神の願い
これは、水が1気圧下で氷になる温度を0℃、沸点を100℃と定義したスケールです。
ほかにも温度を表す単位として
・熱力学温度(単位はケルビン(記号: K))は、熱運動が全て停止する温度を0 K、水が1気圧下で氷になる温度を273.15 K、沸点を373.15 Kと定義したスケールです。
・ファーレンハイト度(華氏、°F)は、水の氷点を32度(32°F)、沸点を212度(212°F)、水の氷点と沸点の間は180度に区切られます。よって、この温度目盛によって計った温度Fは、セルシウス温度目盛による値(セルシウス度、摂氏度)Cと、次の関係にあります。
F=C×9/5+32
C=5/9(F-32)
温度を表す単位は他にもいろいろございます。
距離(長さ)を計測・表示する単位、質量(重さ)を計測・表示する単位、時間を計測・表示する単位、・・・・等々もいろいろあって、それぞれに由来がございます。
さて、私たちが乗っかっているこの3次元物質宇宙の温度の基底・ベースは、「絶対零度」と言われるものです。
絶対零度とは、物質における温度の下限です。
0K(ケルビン)と表され、セルシウス度で表せば-273.15℃です。
温度は、物質の熱振動をもとにして規定されているので、理論上の下限が存在します。
絶対零度は、熱振動(原子の振動)が小さくなり、エネルギーが理論的に最低(下限)になった状態です。
ところが、量子力学では、不確定性原理のため原子の振動が止まることはなく、エネルギーが最低の状態でも零点振動をしているので、熱力学第三法則により、ある温度(0Kよりも大きい温度)をもった物質を、有限回の操作で絶対零度に移行させることはできません。
このことは、3次元「物質」宇宙においては、絶対零度にたどり着くことは不可能であるということです。
ただし、「物質」を超えた次元の宇宙においては、到達できます。・・・・たぶん
神が用意してくれた3次元物質宇宙のグラウンド・基盤が「絶対零度」です。
万物はこの絶対零度の上に存在していることになります。
私は、この絶対零度を「無」あるいは「空(くう)」と言い換えても良いものと存じます。
絶対零度=無
3次元物質宇宙の全ての「有」は、「無」をグラウンド・基盤として顕現している。
という訳です。
「無」とは、「何もない」ということではありません。
森羅万象を在らしめているベース、万物を乗っけているグラウンド、3次元の全宇宙を飲み込んでいるもの、それが「無」なのです。
「無」とは、つまり「神」なのです。
さて、その「無」ですが、「無」が「無」である限り、「無」(つまり自分自身)を知ることは出来ません・・・・・・
森羅万象あらゆるものを可能性として潜在させている「無」は、ある日、自分自身を思考しました。
そして、「無」は自身の投影として「私」を創造したのです。
これは革命でした。
全ての物語(ものがたり)はここから始まったのです。
「無」は自身の投影である「私」に語りかけました。
『私を祝福します。
私は私自身を使って、やってみたいことを何でも創り出してください。
私はいつも私と一緒にいます。
だから、さあ、行って私の喜ぶものを何でも創り出しなさい。』
私のこの偉大な親は、何一つとして私に制限をしていません。
ただひとつ、成長し、拡大して欲しいという願いがあるだけでした。
祝福だけを与えてくれたのです。
何一つ、制限などしていないのです。
「無」の分身である私は、創造の旅に出ました。
原初の「無」の中の旅です。
でも、私は何処にも行くことができません。
時間と空間を持たなかったからです。
何処にも行くことができない私は、親の言いつけを守ろうと「無」がそうした様に、自身の内面に自分の反射意識を創造しました。
つまり、自分を知るために自分を映し出す現実を創ったのです。
私の意識と、私の反射意識の間に生まれたその現実が、最初の時間と空間です。
それは極めて速く振動する現実でした。
振り子の支点(無)から、とても短い糸で結ばれた私という「投影」は高速で振り子運動を行っていたのです。
私は親の言いつけを守る本当によい子です。
更なる創造を望みました。
そこで私は、もうひとつ別の位置に、自分の反射意識を創造します。
それは「無」と最初に置いた位置との距離よりも少しだけ遠いところでした。
こうして、最初の現実よりも少しだけ遅く振動する時間と空間が生まれました。
これが私が創造した二つ目の現実です。
私は、更に更に....冒険のためのステージ創りを繰り返していきました。
次、次....と創造していった反射意識の位置は、だんだんと原初の「無」から遠ざかって行きました。
そして私は遂に、今いる位置に反射意識を創造したのです。
それは「無」から遥かに隔たった七つ目の投影の現実です。
それは3次元物質世界の中で、極めて遅く振動する時間と空間の中にある、私の体験のためのユニークなステージです。
原初の「無」から遥かに隔たった、この現実の中で、
振り子の支点(無)から、とても長い糸で結ばれた私という「投影」は低速で巨大な二極の振り子運動を行っています。
右←→左 、 東←→西 、 損←→得 、 美←→醜 、
尊←→卑 、 光←→闇 、 大←→小 、 高←→低 ・・・
確かに、あまりにも遥かな時間と空間の旅でした。
でも・・・・それは・・・・
ほんの小さな意識の隔たりでしかないのです。
そして、私の親である無の「私への祝福」は途切れることは無いのです。
「万物への祝福」これこそが私の存在の意義なのです。
究魂 拝
テーマ : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
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